【2026年版】178万円の壁で手取りは増える?|対象者をやさしく整理

生活インフラ

「178万円の壁」ってニュースで見るけど、結局なにが変わるの?——この疑問に、パート・会社員向けにやさしく答えます。

ポイントはシンプルで、“所得税がかからないライン(課税最低限)”が最大178万円まで上がる見込みという話です。ただし、ややこしいのが「年収の壁」には税金(所得税・住民税)だけでなく、社会保険(106万円・130万円など)も混ざっている点。

本記事のPoint!

①まず結論

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②超図解

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③年末調整はいつから?

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④扶養と手取りの目安

※本記事は一般的な情報提供です。個別の税額は条件で変わるため、最終判断は勤務先の年末調整担当・税務署・税理士等にご確認ください。

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【結論】178万円の壁で「所得税」はこう変わる|見込みベース

  • 所得税の課税最低限が、条件により最大178万円まで引き上がる見込み
  • 「178万円」は誰でも一律ではなく、低〜中低所得者に配慮した特例を含む数字
  • 住民税は所得税と仕組みが違い、同じようにゼロになるとは限らない
  • 社会保険(106万円・130万円等)は別ルール。ここを間違えると「手取りが減った…」が起きやすい
本日の結論

「所得税だけ見れば働ける上限が上がる」方向。ただし社会保険の壁までセットで判断しないと、手取り最適化はできません。

【超図解】103→160→178は何の数字?(“所得税ゼロ”の作り方)

給与(パート代・給料)には、ざっくり言うと次のように税金計算のステップがあります。

【給与収入】-【給与所得控除】=給与所得
給与所得-【基礎控除】-(その他の控除)=課税所得

課税所得×税率=所得税

このうち「課税最低限」は、「基礎控除+給与所得控除(最低保障額)」を中心に決まります。

課税最低限(概算)≒ 基礎控除 + 給与所得控除(最低保障額)

今回の見込みでは、基礎控除(所得税)が引き上げ、さらに給与所得控除の最低保障額も引き上げ。加えて、低所得層向けに基礎控除の上乗せ給与所得控除の特例(上乗せ)が設定され、合算すると「最大178万円」という見せ方になります。

※「最大」と書いたのは、所得の条件(合計所得金額など)で上乗せ額が変わるためです。

いつから変わる?|年末調整・源泉徴収はどうなる?

制度の適用タイミングでよく混乱するのがここです。大綱ベースでは、所得税の基礎控除・給与所得控除の見直しは「令和8年分以後(= 2026年の所得)」が対象とされています。

Point!
  • 2026年(令和8年)に稼いだ分の所得税 → 改正の対象(見込み)
  • ただし、毎月の天引き(源泉徴収)は事務負担に配慮し、初年度は年末調整から対応という考え方が示されています
  • 源泉徴収税額表(給与の天引き表)の本格反映は、2027年1月1日以後に支払う給与から、という扱いが示されています

つまり、体感としては「2026年の年末調整で差が出る可能性がある」「毎月の手取りが即増えるかは天引き側の扱い次第」という理解が安全です。

パート・扶養への影響|「結局いくらまで働ける?」の考え方

ここで最重要の注意点。“扶養”には種類が3つあります。

3つの種類
  1. 所得税の扶養(配偶者控除/扶養控除など)
  2. 住民税の扶養(自治体のルール・非課税ラインも関係)
  3. 社会保険の扶養(106万円・130万円など)

大綱では、基礎控除の見直しに合わせて、同一生計配偶者・扶養親族の合計所得金額要件などが引き上げられる方向が示されています。

ただし「合計所得金額」は、給与収入そのものではありません。給与だけの人は、ざっくり

合計所得金額(概算)≒ 給与収入-給与所得控除

なので、扶養の判定ラインは「収入の数字で一律○万円」と言い切れず、給与所得控除の範囲(最低保障額が効く年収帯かどうか)でも変わります。

住民税は所得税と計算の仕組みが違い、「所得税がゼロでも住民税がかかる」ことがあります。住民税までゼロかどうかは、お住まいの自治体の非課税基準や控除で変わります。

「178万円まで税金かからないなら、ガンガン働こう!」とすると、社会保険加入で手取りが一時的に下がるケースがあります。税金の壁と社会保険の壁は別物なので、次の章で分けて整理します。

手取りはどれくらい増える?|【結論】増え方は人によって小〜中

「壁が178万円に上がる」と聞くと、大きな減税のように感じますが、実際の“増え方”は次の式で決まります。

手取り増(ざっくり)≒(控除が増えた分)×(あなたの所得税率)

控除が増えるのは主に「基礎控除」と「給与所得控除(最低保障額)」、さらに条件によっては特例の上乗せです。所得税の税率は所得により変わるため、税率が低い層は増え方も小さめ、税率が高い層ほど増え方は大きめになります。

概要イメージ
  • もともと所得税がほぼゼロの人:増税回避(税負担の実質増を抑える)効果が中心
  • 少し所得税を払っている人:年間で数千〜数万円程度の差になる可能性
  • 所得が高い人:控除の上乗せ対象外になりやすく、影響は限定的になりやすい

※正確な金額は、社会保険料、配偶者控除、扶養控除、生命保険料控除、iDeCo等の有無で大きく変わります。

【超図解】あなたはどの「壁」を気にするべき?早見表

壁の種類代表的な数字何が起きる?最初に見るべきもの
所得税(税金)103→160→178(見込み)所得税がかかり始めるラインが動く基礎控除・給与所得控除・特例の条件
住民税(税金)自治体・家族構成で変動所得税ゼロでも住民税が出ることがある自治体の非課税基準、控除
社会保険106万円・130万円など加入で保険料負担→手取りが一時的に減る場合週20時間/賃金/勤務先要件など
会社の手当配偶者手当の基準会社独自で支給停止になることがある就業規則・支給要件
結論

「178万円」だけで判断せず、社会保険と会社手当も必ずチェック。

今日からできる|手取りを最大化するチェックリスト

Check List!
  1. あなたの目的を決める(扶養内?フルで稼ぐ?将来の年金を厚くしたい?)
  2. 社会保険:勤務先で加入対象か(週の労働時間・月額賃金・会社規模)を確認
  3. 会社の配偶者手当:基準(年収)を確認
  4. 税金:源泉徴収票 or 給与明細で「今年の見込み年収」を把握
  5. 年末調整:控除(保険料控除・扶養・iDeCo等)の申告漏れを防ぐ

ここまで整理できると、「なんとなく壁が怖い」から、「この年収帯なら手取りが最適」へ意思決定できます。

※迷ったら、まずは社会保険(加入の有無)→会社手当→税金の順に確認すると、失敗が減ります。

「扶養・社会保険・税金が絡むと、計算が面倒…」という人は、家計や働き方をまとめて相談できるサービスを使うと早いです。

Point!
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よくある質問|FAQ

Q
年収178万円以下なら、年末調整は不要?
A

いいえ。年末調整は「払いすぎた税金の精算」も含むため、所得税が少ない人でも重要です。扶養・保険料控除などの申告漏れがあると、損をすることがあります。

Q
「178万円の壁」が上がると、住民税もゼロになる?
A

一概に言えません。住民税は所得税と控除・非課税基準が異なり、自治体・家族構成で変わります。

Q
178万円まで働いても、社会保険は関係ない?
A

関係あります。社会保険は税金と別ルールで、106万円・130万円などの条件で加入・扶養が変わります。

Q
「結局いくらまで働くのが得?」
A

正解は「人による」です。①社会保険に入るか②会社の配偶者手当があるか③扶養(税制)を維持したいかで最適ラインが変わります。本記事のチェックリスト順に整理するのが最短です。

【Check Point!】178万円の壁はチャンス─ただし“社保”を無視すると逆効果

Check Point!
  • 178万円の壁は、所得税の課税最低限が最大178万円まで引き上がる見込みの話
  • ただし、住民税は別計算、社会保険(106/130万円等)も別ルール
  • 働き方の最適解は「税金+社保+会社手当」をセットで決める

迷ったら、まずは社会保険の加入条件を確認し、次に会社の手当、最後に税金(年末調整)を整える。この順番がいちばん失敗しにくいです。

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